ロータリーエンジンの特徴

自動車エンジンは、燃料と空気の混合気を取り込んで、燃焼・爆発させたときのエネルギーを、車を動かす駆動力に変えています。その内部では、混合気の吸気・圧縮・爆発・排気の4つの工程が繰り返し行われています。ロータリーエンジンは、まゆ型のケースの中で、三角おむすび型のローターが回転する構造が特徴です。三角おむすび型のローターが壁面と接地しながら回転することによってできる空間の容積の変化を利用して、吸気・圧縮・爆発・排気を行います。
このエンジンには、レシプロエンジンで用いられる、ピストン、クランクシャフトや吸気・排気バルブがないので、振動と騒音が比較的少なくなります。また、エンジンの小型化・軽量化も可能です。抵抗の少ない構造であるため、高回転が可能で出力が大きくなります。
軽量化・高回転が容易ということから、スポーツカーに向く特性があるといえます。逆に、低回転時では、出力と燃費が非効率となり、主に街中で走行と停止を繰り返すような用途の自動車には向かないことになります。
このエンジンは1950年代に、ドイツのバンケル社・NSU社が開発したので、バンケルエンジンとも呼ばれます。バンケル社とNSU社と技術提携したマツダ社は、このエンジンを搭載した自動車の研究と実用化を続けたことで名高く、1967年に製造されたコスモスポーツはマツダ社の象徴ともなっています。

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